職人かたぎ

職人という響きに憧れたことがある、というか今も憧れる。


手に職のある人に憧れる。


だけど現実の職人さんというのは、ほとんどただエラそうなイヤなヤツであるという事実もまた事実。


厳しいのは構わない。
でもその厳しさに謙虚さのない人は嫌い。


自分の技術を絶対視している職人は一流じゃないと思う。


そんな職人の世界で先日の彼女は10年修行して、その社会の有り様が間違っていると感じる感性を失わなかったというのは賞賛に値すると思う。


白を黒だと言われたら黒だと言う。


それがどうしても黒だと言えない真っ当なニンゲンは排除されるしかない。


職人の世界に限らず、今はますますニュートラルなニンゲンが生き難い社会になっていると感じるし、それが日に日に強まっていく。