貧相な物語

スタジオでメンバーと例の派遣切りの話になって、なんだかもう、何もかもサイテイの世の中だよね、みたいな話になりました。

今に生きる多くの人は、それぞれの「個人の物語」を「自分の物語」に置き換えて語ることしか能がない。
何でも自分が基準値で、自分は頑張ったのに頑張れないヤツがダメなんだとか、そんなふうに個人の物語を自分本位にすげ替えてしまう。

人の立ってる立場を想像することもなく、自分のうすっぺらい物語を肯定するばかり。

ばかみたい。
想像力がない、というか、ようするに思いやりというものがない。

自分の家族はこうだった、自分は頑張って資格をとった、自分は自分は・・・。

そんな世の中は、ただ悲しい。