村上春樹の冒険

今回エルサレム賞の受賞に出向いて、

「権力を壁に、個人を卵に見立てたら、私は卵の側に立つ。
壁の側に立つような作家に何の価値があるのか。」

と言った村上氏は素晴らしかったと思う。

「加害国」イスラエル文学賞を受けて、そこで個人のメッセージを発する、という選択肢は、やっぱり勇気がいることだったと思うから。

と、いっても村上春樹はデビューから変わってない。
昔から、そーゆー姿勢のヒトだったからさ。

しかし、村上春樹がベストセラー作家なんて、信じられない。
最近読んだ本は「B型〜の説明書」とか「〜の品格」などと、ぬけぬけ語るヒトまでが、村上春樹なんか読んでいるのか?
意味不明。

それに「次はノーベル賞ですね、日本の誇りですね」みたいなことを言ってる人もいるみたいですが、まあノーベル賞は取るんでしょうけど、「国家の名誉」とかそんなものは関係ないと言ってるのがわからんか!ということで、全然メッセージが伝わってない。

なんにせよ、個人的には今後も村上春樹さんには頑張って欲しいです。

蛇足・・・
昔々、私にベストセラー前の「村上春樹」を教えてくれたのは実はコーイチ君で、こんな小説家がいいというヒトは信頼できると思って結婚した私はだまされたのか??